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このページの情報は 2006年10月27日1時2分 時点のものです。 |
病院ランキング!私自身交通事故に遭いつらい思いをしました。患者になった時、自分の無力さを痛感しました。 松本 昭夫
精神病棟の二十年―付・分裂病の治癒史
赤裸々に書かれているのだろうが、幻聴と幻覚に引き続いて何度も起こる錯乱で意味不明のことを口走ったとあるが、一体、何を口走ったのだろうか? 想起は困難かもしれないが、肝心なことが明かされていない感じがする。
統合失調症の方が、ご自分で書いた本です。
これは統合失調症を病む患者,松本昭夫氏の自叙伝である。これは,統合失調症患者の体験談として本邦における先駆的な著作であり,これまでにすでに数十刷を数えるロングセラーとなっている。ここに描かれている心境は,若さゆえの思い上がり,既成社会や常識的な生き方の拒絶,詩人としての創作活動,性的葛藤,精神障害による苦悩が織り交ざって激しいエネルギーがほとばしり出ており,一般的な意味で読み応えのあるものとなっている。著者は,精神医療に対する厳しい見解を表明している。彼は精神病院の劣悪な環境,原因を究明するためのカウンセリングの不足などを問題点として指摘し,現在の精神医療のあり方を批判している。それぞれの批判はもっともな側面がある。他方,彼が出会った精神医療従事者は,相当の数に上るであろうが,ほとんどその人々のことを彼は記述していない。著者が彼らと一定の距離を置いて接してきていることが推測される。とはいっても,評者は,精神医療従事者の一人として,著者との建設的な出会いを実現し,協力関係をもっと早期に形成することべきであったと思う。
精神分裂病のもっとも不幸な歴史のひとつは、フロイト学説による誤った病因論的解釈に、患者も家族も医師までもが振り回されてしまったことであった。この著作は、逆説的にこの不幸な歴史を再認識させてくれるものであった。著者の持つ洞察力が文学趣味や哲学趣味によって歪められた結果としての自己憐憫的なフロイト学説への回帰は、やはりこの病気を理解することが如何に困難であるかという事実を示しているのであろう。著者自身による「文庫本あとがき」と岩波明氏による巻末の「解説」は是非読んで欲しい。フロイトらによる誤った学説を流布した医療関係者らが無反省にこの学説を切り捨てる一方で、一人の分裂病患者自身がこの誤った学説に取り残される様子が鮮明に浮き彫りにされている。
精神分裂病とは,生きにくさの病といってもよい.適切な対人関係,他者との距離の置き方が分からないためだ. |
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