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このページの情報は 2006年10月27日1時2分 時点のものです。 |
病院ランキング!私自身交通事故に遭いつらい思いをしました。患者になった時、自分の無力さを痛感しました。 野村 進
救急精神病棟
???日本に1つしかない精神科救急に密着取材、その知られざる内部を丹念に探り、脳科学から精神疾患へのアプローチなどの最新の成果も取りこみ深く考察する。精神科医療の流れを知り、今後のより良いありようを模索するための良書だ。 ?「社会は、それにふさわしい犯罪をもつ」という有名な言葉がある。精神疾患も同様に、その社会の負の側面を浮き彫りにするようなところがある。とりわけ価値観が多様化し、長期不況も追い討ちをかける現代日本では、鬱(うつ)状態や自殺は、もはや身近な話題だとすら言える。「人間社会の不可解さを突きつけてくるテーマに惹かれるのはジャーナリストの性(さが)のようなもので、逆に言えば、精神病や精神病院にまるで関心を示さないジャーナリストは、その資質に疑問が呈されてよい。」と、本書「プロローグ」でいう著者は、その信念に忠実に、誠実な取材姿勢を通じて精神科医療の世界に読者を深くいざなう。 ???同じテーマの名著として、大熊一夫による『ルポ・精神病棟(旧・新)』が名高い。これは1960年代後半から70年代前半のいわば暗黒の領域だった精神病院に潜入取材した衝撃のルポだ。『新ルポ・精神病棟』で取り上げられている、80年代の新しい動きの中で準備中だった「千葉県精神科救急センター(現・千葉県精神科医療センター)」が、本書の舞台だ。偏見などの逆風に耐えてふんばりつつ、患者にとって最善の道を手探りでさがす医師と看護士らの奮闘が、臨場感ある記述を通して、ずばっと伝わってくる。特に、個性的な医師たちが現状や理想を語る肉声は印象に残る。 ???医療行政の問題点と、その改善の方向にも果敢に斬り込んでゆく著者は、冷静に見つめた現実を、プライバシーに配慮しながら丁寧に記述してゆく。最後に著者は、精神病院の内と外の「地続き感」を、さらっと語っている。それを読むとき、読者もまた、問題意識を著者と共有し、地続きになり、さらに精神科医療以外のことへも思考を拡げてゆく。つぼの底にかすかに見える希望をのぞきこむのにも似た味のノンフィクションだ。(坂本成子)
どこに住んでいてもこのような精神科救急を受けられるようになってほしい。すっきり治って元の生活に戻る人ばかりではないと思うが、退院後の生活はどんな風にケアするとよいと思っているかも知りたかった。
1日で377ページ、一気に読んでしまった。
<br /> 個人的には、健忘症と詐病の疑いとか、虫歯と精神病の関連とか、通電療法の実際とか、細かいところで興味深い話題が豊富で、とても楽しめた。反面、たくさんいるといわれている人格障害の問題も含めて、精神医療にはあまり希望が持てそうにないという、重い読後感も持った。 <br /> さまざまな意味でとても読み応えあるノンフィクションだが、ちょっと気になったのは、ときどき変な記述があること。 <br />「見はるかす」「しばたたかせ」「とぼんとした感じ」など辞書にない独特(?)の表現や、ベッドのキャスターを「滑車」と書いたり(まったく別のもの)、自殺を意味する英語を「スューサイド」と表記したり(どうやって発音するのか)。 <br /> 文学作品ならそれも個性のうちだが、ジャーナリズムにおいては普通の表記を学ぶべきだろう。
全国唯一の公立精神科病院の姿がありのままに描かれている作品。
ショッキングな本だ。救急精神病棟というものの存在自体がまず衝撃的である。日本には一刻を争うほどの対応が必要な精神病患者が少なからずいるのだ。そのような患者を収容する日本唯一の施設が、千葉県精神科医療センターである。 |
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