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2006年10月27日1時2分
時点のものです。

病院ランキング!

私自身交通事故に遭いつらい思いをしました。患者になった時、自分の無力さを痛感しました。
またそれ以上に医者の信頼関係や技術、看護婦の質が大切と知りました。それを経験にお役に立てればと思います。
病院ランキングは皆様のよかった経験や聞いた話などを教えて頂けると幸いです。当サイトはリンクフリーです。

野村 進

救急精神病棟

救急精神病棟

人気ランキング : 36671位
定価 : ¥ 1,785
販売元 : 講談社
発売日 : 2003-10

商品名 救急精神病棟
価格 ¥ 1,785
発送可能時期 通常24時間以内に発送

???日本に1つしかない精神科救急に密着取材、その知られざる内部を丹念に探り、脳科学から精神疾患へのアプローチなどの最新の成果も取りこみ深く考察する。精神科医療の流れを知り、今後のより良いありようを模索するための良書だ。 ?「社会は、それにふさわしい犯罪をもつ」という有名な言葉がある。精神疾患も同様に、その社会の負の側面を浮き彫りにするようなところがある。とりわけ価値観が多様化し、長期不況も追い討ちをかける現代日本では、鬱(うつ)状態や自殺は、もはや身近な話題だとすら言える。「人間社会の不可解さを突きつけてくるテーマに惹かれるのはジャーナリストの性(さが)のようなもので、逆に言えば、精神病や精神病院にまるで関心を示さないジャーナリストは、その資質に疑問が呈されてよい。」と、本書「プロローグ」でいう著者は、その信念に忠実に、誠実な取材姿勢を通じて精神科医療の世界に読者を深くいざなう。 ???同じテーマの名著として、大熊一夫による『ルポ・精神病棟(旧・新)』が名高い。これは1960年代後半から70年代前半のいわば暗黒の領域だった精神病院に潜入取材した衝撃のルポだ。『新ルポ・精神病棟』で取り上げられている、80年代の新しい動きの中で準備中だった「千葉県精神科救急センター(現・千葉県精神科医療センター)」が、本書の舞台だ。偏見などの逆風に耐えてふんばりつつ、患者にとって最善の道を手探りでさがす医師と看護士らの奮闘が、臨場感ある記述を通して、ずばっと伝わってくる。特に、個性的な医師たちが現状や理想を語る肉声は印象に残る。 ???医療行政の問題点と、その改善の方向にも果敢に斬り込んでゆく著者は、冷静に見つめた現実を、プライバシーに配慮しながら丁寧に記述してゆく。最後に著者は、精神病院の内と外の「地続き感」を、さらっと語っている。それを読むとき、読者もまた、問題意識を著者と共有し、地続きになり、さらに精神科医療以外のことへも思考を拡げてゆく。つぼの底にかすかに見える希望をのぞきこむのにも似た味のノンフィクションだ。(坂本成子)

千葉だけでなく全国にあってほしい

どこに住んでいてもこのような精神科救急を受けられるようになってほしい。すっきり治って元の生活に戻る人ばかりではないと思うが、退院後の生活はどんな風にケアするとよいと思っているかも知りたかった。

精神病関係の人にも、ルポ好きにも

1日で377ページ、一気に読んでしまった。
読後まず感じたのは、精神科にはお世話になっているはずの私でさえ
あまりにも精神医療の実態を知らなかった、ということ。
千葉県に実在する精神科救急センターのようすを、架空の研修医の目を通して描いている。
主に、統合失調症の急性期にあたる人々が運び込まれてくるケースが
とりあげられているが、プライバシーへの配慮を考えつつもその臨場感は素晴らしい。
入院患者総数約140万人のうち4分の1が精神病患者であること。
精神科以外の病院では患者16:医師1の割合であるのに
精神科では患者40:医師1の割合しかいないこと。
昔日本医師会の会長が「精神科医は牧畜業者と一緒だ」と言ったとかいうこと。
通電療法(いわゆる「電気ショック」)による死亡事故は出産の危険性よりも小さいということ、などなど……。あまりにも知らない、いや、知らされないことが多い。
また、看護師やセンター長の言葉を鵜呑みにするのではなく、日本の精神医療の歴史や、同様の取り組みをしている各地の病院の声をとりあげているのも面白い。
ルポとしてもおすすめの1冊。

精神病ファンにはお勧め

 <br /> 個人的には、健忘症と詐病の疑いとか、虫歯と精神病の関連とか、通電療法の実際とか、細かいところで興味深い話題が豊富で、とても楽しめた。反面、たくさんいるといわれている人格障害の問題も含めて、精神医療にはあまり希望が持てそうにないという、重い読後感も持った。 <br /> さまざまな意味でとても読み応えあるノンフィクションだが、ちょっと気になったのは、ときどき変な記述があること。 <br />「見はるかす」「しばたたかせ」「とぼんとした感じ」など辞書にない独特(?)の表現や、ベッドのキャスターを「滑車」と書いたり(まったく別のもの)、自殺を意味する英語を「スューサイド」と表記したり(どうやって発音するのか)。 <br /> 文学作品ならそれも個性のうちだが、ジャーナリズムにおいては普通の表記を学ぶべきだろう。

ストレス社会の実態とは…。

全国唯一の公立精神科病院の姿がありのままに描かれている作品。
この、千葉県精神科医療センターはWEBページにもあるように、急性期
の患者さんの収容を専門に取り扱う数少ない病院施設であり、その特徴
は本書にも描かれているように様々なものがある。また、本書では最新
の精神科救急医療に触れつつも、わが国の精神科医療の推移についても
多くのページが割かれており、その歴史的背景についても触れることが
できる。その背景で見え隠れする医療従事者たちの葛藤、そして変革…。
現代社会とストレスの問題がクローズアップされる中、遠いようで近い
世界観がリアリティをもって描かれている、非常にお勧めできる一冊。

日本唯一の救急精神病棟の壮絶なルポ

 ショッキングな本だ。救急精神病棟というものの存在自体がまず衝撃的である。日本には一刻を争うほどの対応が必要な精神病患者が少なからずいるのだ。そのような患者を収容する日本唯一の施設が、千葉県精神科医療センターである。
 今、日本には140万人ほどの入院患者がいる。そのうち精神病院に入院しているのは約34万人だという。入院患者の4人に1人が精神病患者であるという事実を、ほとんどの日本人は知らない。その医療現場に飛び込み、3年の歳月をかけて完成させたのが本書である。
 24時間体制で精神科救急医療に取り組む公立病院の現場は壮絶である。妄想に取り付かれたエリートサラリーマン、神様モードの青年、自殺したい少女など、様々な事例がデフォルメされた上、臨場感溢れる筆致で紹介されている。この千葉県精神科医療センターには東南アジアの国々からの視察も多いが、その先端的・実験的な取り組みは全国的に広まってはいない。それは予算や人員配置、体制整備など、様々な難しさを抱えているためである。
 だが、そういう難しさを抱えながらも、千葉県精神科医療センターの存在意義は変わらない。
 本書のエピローグには、10条から成る「さわ病院」の「医療憲章」が載っており、1,2条に「その”ひと”はこころ病む”ひと”である前に”ひと”であると思うこと」「どのような症状でもそれはその”ひと”のせいではなく、病のためと思うこと」とある。精神病という重い課題を考える際の指針となる言葉である。

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