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このページの情報は 2006年10月27日1時2分 時点のものです。 |
病院ランキング!私自身交通事故に遭いつらい思いをしました。患者になった時、自分の無力さを痛感しました。 春日 武彦
病んだ家族、散乱した室内―援助者にとっての不全感と困惑について
老人介護など、不安に満ちた援助者が読むと、無力感から解放される。「心底ではおろおろしていても、壁のようにつったって、冷戦な判断を示し続けてやる」
専門家によって書かれた専門書であるが、学術的な専門知識とは無縁であってもかまわない人間に向けられている。また、タイトルの「病んだ」という言葉と、筆者の職業(精神神経科医)からイメージされるような、こころの病のみを抱えた家族や個人に対して書かれているわけでもないところに注目したい。いまだ偏見まじりで目を向けられる精神、神経、心理…すなわち「脳」に関するほとんどのケースを、この本は扱っている。精神病理・神経症・痴呆・心理的弊害、障害・老化による病状(老人以外の同様の症状の人物も含む)への介護態勢や単純な接し方 あるいは心構えなど、広い切り口で伝えられる的確なアドバイスは、その病理に悩まされる本人にも、周囲でそのサポートや介護にまわる人???たちにとっても、重要なものだ。もし可能ならば、患者と介護者という対峙する位置関係を有する者たちが一緒に読むことができれば、とわたしは思う。その両方をおわなければならない境遇の個人にももちろんお薦めしたい。今までわかりえなかった相対する立場のスタンスや心情の相互理解に、おおいに役立つ事柄が、本書にあふれていると思うからだ。筆者独特の、非常にフランクで親しみの持てる文体。筆者の体験談から語られる、正直な医療現場でのことば。筆者の得ている学問や臨床例から導きだされる、より専門的な事例や書物への入り口となる他所からの引用文。より的確な多様な症状に関する「介護」や「理解」や「容認」を必要とする本人、またその本人の周囲に居る人間にとって、たいへん参考になるはずだ。
通常の生活の中で不意に出くわす、不思議な風景の理由が少しわかりました。
著者の一連の作品群には共通して、「現代精神科医の赤裸々な感覚」が表現豊かに語られる。この本でも精神異常者に対する温かな視点は古い精神科医学書、古い精神科医では簡単には発見できないものであり、えせヒューマニズムを切って捨てる痛快さがある。精神病患者でなくとも、家族の「得体知れなさ」はおそらく万人に共通したものであろう。自分の家族、生い立ちを振り返ってみれば、「家族のありようの大事な何か」を失ってしまった多くの現代人を「落とし穴」から救うための貴重な参考書となるかも知れない。
医学書院と聞くと専門書のように感じるが、これは全く一般大衆向けにかかれた本です。精神疾患・痴呆などにはいまだに先入観がある時代ですが、この本はそれを踏まえ、現実問題としての家族の悩みを深く洞察しヒントを与えてくれます。これは、買っても無駄にはならないでしょう。 |
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