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2006年10月27日1時2分
時点のものです。

病院ランキング!

私自身交通事故に遭いつらい思いをしました。患者になった時、自分の無力さを痛感しました。
またそれ以上に医者の信頼関係や技術、看護婦の質が大切と知りました。それを経験にお役に立てればと思います。
病院ランキングは皆様のよかった経験や聞いた話などを教えて頂けると幸いです。当サイトはリンクフリーです。

岡田 尊司

脳内汚染

脳内汚染

人気ランキング : 39406位
定価 : ¥ 1,680
販売元 : 文藝春秋
発売日 : 2005-12

商品名 脳内汚染
価格 ¥ 1,680
発送可能時期 通常24時間以内に発送
データとbias

この本の長所は、新しいメディアの害を無数の研究を挙げて論じているところです。ゲ
ームなどの影響(良いのも悪いのも)についての研究については興味をもっていました
が、あまりまとまった本が無かったので助かりました。
逆に悪いところは、相関関係と因果関係を取り違えているところ、事実と意見をほぼ全
く区別していないところ。すべての解釈、ものの見方、飛躍した論理、逸話の挙げ方が
とんもなくbiasがかかってるところで、それによる物語が形成されているところ、ゲー
ムの良い影響(こちらも無数の研究がなされている)あるいは中性的な研究、著者のあ
げた研究と整合性のない研究などを無視して自分に都合のよいデータだけを引っ張って
くるところだと思います。これらはきちんとしたゲームの影響の報告書と比較すれば違
いが歴然としています。自分に都合の悪いデータ、中性的なデータは適当な理由をつけ
て恣意的に解釈し、都合の良いものは他の可能性を考慮しない。
このような一面的な提示は、自分と反対の意見をもつもの、教育、知能レベルが高いも
の、その分野に詳しいものなどには、嫌われる姿勢です。議論がある問題なだけにこり
ゃあ、手ひどくやられているだろうなと思ってネットを見たら案の定という感じでした
。きちんと公平にデータを示し、そこから言えることだけを言ってるだけで、これだけ
の研究数なら立派な本になったと思うのですが(本、名前は売れないかもしれませんが)。

半分賛成、 半分疑問

ゲームやネットが子供たちを蝕んでいるとは、
久しくいわれ続けていたが、この本は、
少年院に勤める著者が、具体的にゲームの害を書いたものだ。

最近、他人を省みない無礼な人が多いとも言われているが、
それは、もしかして、ゲームによる「脳内汚染」かもしれない。
この本によると、ゲームのやり過ぎで、場違いな言動をしたり、
感情がなくなったりするそうなのだ。

そして著者は、残酷な殺人をした人は、映画に倣った殺し方をしたと
いう。人は殺害や暴力の映像を見ることによって、真似るというのだ。
確かにそうなのかもしれないが、映画などの映像により、
むごい殺しが起こると、必ずしも断言できるのだろうか。

振り返れば、戦闘のシーンが登場しない映画やアニメなどの方が少ないのでないか。
「ウルトラマン」なども害であると筆者はお考えなのか。
更には、中国の文学「水許伝」なども戦闘の物語だが?

是非、筆者本人に聞いてみたいのだけど。

振り返れば、

論理は絶対ではない

ゲームが悪いという意見を肯定するためにしばしば科学的仮説がもちいられるが、例えば、ニュートン力学をアインシュタインの相対性理論が否定したように仮説は絶対ではない。また、数学は曖昧性を持たない俳中律が存在するとされ、一度、証明された公理系は絶対であるとされてきたが、それすら、ゲーデルの不完全性定理で反証された。それが、また、反証される可能性も存在するが、やはり、科学が絶対でない可能性も残されているのではないだろうか。
他にも例を挙げると、わたしのおばは抗がん剤で苦しんで死んでいったが、そのような科学的思考から生ずる薬理学は絶対的には正しくないと感じている。
また、医者にも薬を過剰に与えたり、入院を長期に渡ってさせ、病院の利益につなげようとするものもいる。資本主義にも構造的欠陥が存在するのだ。
この世を論理だけで判断するのは危険ではないだろうか。
山田耕榮さんの「あるがまま」という本を感じてね。
人類も生き物も死者も皆、幸福でありますように。
すべては○。

一概にゲームが原因ではない

この本中ではゲームやメディアが何の対処もされないため
子供が変わっていたってしまったと述べている。
しかし、その原因だけですべての子供が変わったとは言い難い。

ただ、この本中に出ている様々な症例は見ただけでもぞっとしたし、
一度取り込まれてしまうと麻薬のような働きかけをし
なかなか抜け出すことができないというのも確かである。

すべてをゲームやメディアのせいにしたところはマイナスだが、
ゲーム、ネット等を長時間行うことにより引き起こされる
様々な弊害などについてはとても興味深く読めた。
知識として読む分には申し分ない本であろう。

微妙なライン。

著者がよく引用している「寝屋川調査」を正確に知らないので完全否定は出来ないが、
はっきり言って読んでいると疑問を持たずにはいられない。
確かに「テレビゲーム=有害」な側面があるという研修結果もでているが、
それでも本人の生活環境であったり性格であったりが影響しないということは絶対に無いし、
その因果関係も正確にはまだどういった意味を持っているのかも解明されていない。
また、プレイ時間に関しても5時間プレイする人でも全く普通の人もいれば、
30分のプレイでも凶悪犯罪に走る人もいないとは言い切れない。

ただ読んで終わり、だけならば★3つの評価になるけれど、
テレビゲームに対しての警告をしてテレビゲームのことについて考えさせるという意味では充分であるので、
1度読んだ後に書かれている事を鵜呑みにしないで「自分で考える」ということをすれば
この本の意味は★5つの価値があると思う。

最後に「プレイステーション2」の略称を「PL2」と書いているのには失笑。
本当にゲームをした上で(しなくても良いが正式な知識を持った上で)この本を書いているのか少し不信感を持った。

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